オンラインで野菜を育てて食べられる?野菜栽培アプリ「NGTimes」が登場

中国で野菜栽培アプリ「NGTimes 」が登場した。アプリ上で野菜を栽培し、収穫すると実際に配送され、食べることができる。オンラインとオフラインが融合した夢のようなアプリだ。野菜の安全意識が高まる中国で、NGTimesは農業界を牽引するECになれるだろうか。今後の動向に期待が高まる。

野菜栽培アプリ 「NGTimes」とは?

2018年10月、野菜栽培アプリ「NGTimes(云耕时代:yúngēng shídài )」がリリースされた。このアプリは、オンラインとオフラインが連動しており、アプリ上で農作物を栽培し、収穫すると実際に農場から配送され食べたり、第三者に販売することもできる。

食品安全問題から高まる消費者の安全意識

中国は野菜の生産と消費で世界第1位の国だ。2016年、中国の農作物取引額は、722億元(約1.2兆円)に達した。人々の生活水準が上がるにつれて、人々の食事スタイルも合理化し、農産物の需要は絶えず増加している。しかし近年、農薬残留の基準値越えといった野菜の安全問題が発生し、政府や国民の関心も高まっている。そんな中で、オンラインで無農薬の有機野菜を栽培できる「野菜栽培アプリ」が注目を浴びている。

外食の多さが「NGTimes」誕生のきっかけ

創業者の湯双江は、サラリーマン時代、普段の食事は外食で済ましていた。彼はそれを深刻な問題と考え、1980年代生まれ(80后)、90年代生まれ(90后)のサラリーマンが、外で物を買う時間を減らし、ゲーム感覚で野菜栽培を体験、健康な野菜を収穫して食べられるようにしたいという思いから、2018年10月にNGTimesを創業した。

オンラインで栽培、収穫すると家に届く

ユーザーはNGTimesのアプリから農場にログインする。その後、アプリ内のストアから土地や種子を購入して仮想農作物を栽培する。mixiなどで流行した農園育成ゲームのようなイメージだ。栽培する野菜ごとに水やりや堆肥、除草、除虫などを行なう周期は異なっている。農作物が成長したら、収穫し倉庫に保存することができる。倉庫に保存した農作物は、家に無料で配送したり、アプリ上の市場で販売することができる。またアプリはソーシャル機能も付いており、友達の野菜の栽培を手伝うことも可能だ。現在、トマトやキュウリ、ナスなど合計30種類もの野菜をカバーしており、栽培期間は90日前後だ。また、NGTimesは農場を自前で保有している。北京には面積6667 ㎡のハウスがあり、野菜の成長管理のデータ化や害虫などの監視システムの下、無農薬の有機野菜を栽培している。2018年12月時点で、ユーザー数は4000人、アプリ内での取引は600件を超えている。

農業界を牽引できるか?

一般的な生鮮商品プラットフォームは、農場から販売業者、物流と通してユーザーのもとに届けられる。これだと取引に時間がかかるため、鮮度と安全性が保障できなかった。一方、NGTimesであれば、自社農場から直接ユーザーに届けられるため、鮮度も安全性も確保できる。創業者の湯双江は、かつて「ネットイース(NetEase:网易)」など多くのインターネット企業で働いた経験を持つ。彼は、「2019年に北京市場を開拓し、4つのハウスと34,000㎡の野菜基地を建設する予定だ。そして将来、NGTimesが農業界の「京東(中国トップ2のEC)」となり、野菜生産を牽引したい。」と述べた。果たして、NGTimesは農業界を牽引するECとなれるのだろうか?今後の動向に期待だ。

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