中国の年越し は料理もデリバリー!1番人気は縁起の良いあの料理!

春節は中国人にとって最も大切な祝日である。大晦日にあたる除夕(chúxī)に家族や親戚で集まって食べる年越し料理(年夜饭:niányèfàn)も春節の一大イベントだ。近年ではデリバリーサービスの普及に伴い、手作りだけでなくデリバリーでの注文も増加している。中国のデリバリーシェアトップを誇る「美团外卖(Meituan Delivery)」が発表した『2019年年越し料理デリバリー消費レポート』から年越し料理のデリバリー事情について紹介する。

四川・広東・湖南料理が人気

『2019年年越し料理デリバリー消費レポート』によると2019年の大晦日のデリバリーは昨年に比べて107%増加した。
都市別では広州、成都、西安、省別では広東省、江蘇省、山東省の順でオーダー数が多かった。また料理別では上海の响油鳝丝(xiǎngyóu shànsī:タウナギの油煮込み)、広東省の白切鸡(báiqiējī:蒸し鶏のネギソース掛け )、遼寧省の锅包肉(guōbāoròu :豚肉の甘酢炒め)、安徽省の臭鳜鱼(chòuguìyú:Stinky mandarin fish)、寧夏回族自治区の清蒸羊羔肉(qīngzhēng yánggāoròu:蒸し羊肉)、山東省の酸辣土豆丝(suānlà tǔdòusī:サンラー千切りジャガイモ)が人気だった。いずれも郷土料理であり帰省した際には食べたくなる懐かしの味なのだろう。中国全体のオーダーからみると四川料理、広東料理、湖南料理が三大人気で、続いて東北料理、浙江料理だった。

縁起が良い魚料理は73%オーダー増加

中国のことわざに「年年有余(nián nián yǒu yú)」という言葉がある。これは毎年経済的にゆとり(余り)ができる、お金が残るという意味で「余(yú)」と「魚(yú)」の音が同じであることから年越し料理では魚を食べる習慣がある。浙江料理で有名な千岛湖鱼头(qiāndǎohú yútóu:浙江省千鳥湖の魚 コクレンを使ったスープ)は通常期に比べて73%オーダー数が増加した。魚を丸々使った千岛湖鱼头は高価で、通常は食事会などでも目玉として出される料理であるが、デリバリーが発達したことにより庶民の年越し料理でも食べられるようになった。

千岛湖鱼头(大衆点評から引用)

中国の年越し マストアイテムもデリバリー

Meituanが運営する注文から30分以内に配達される生活用品のデリバリーサービス「美团闪购:měituán shǎngòu 」では大晦日当日、白酒の注文が急増した。中でも800年以上の歴史を持つ「牛栏山二锅头:niúlánshān èrguōtóu 」が人気だった。

白酒の他にも赤い紙に縁起の良い対句を書いた「春联:chūnlián 」とそれを貼り付けるテープや、お年玉袋、歯ブラシ、カードゲームなどの注文も増えた。各地から親戚が集まる中国の春節らしい需要と言える。テクノロジーの発展により伝統的な春節の過ごし方も変化してきている。お年玉(紅包)がWeChatで渡されるように、年越し料理も数年後には手作りではなくデリバリーが一般的になっているかもしれない。

販売されている春联(筆者撮影)

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