アリババ傘下HelloChuxingが個人ライドシェアスタート 春節需要に向け

タクシー配車やシェアリング自転車を提供する「HelloChuxing(哈啰出行:hā luō chūxíng 」は1月25日、上海、広州、成都、合肥、東莞で個人ライドシェア(顺风车)のサービスを開始した。まずは上記の都市で試験運用を行なう。12月後半から始めたドライバーの募集では20日間で100万人以上が登録した。春節の帰省ラッシュ前に個人ライドシェアをリリースしたHelloChuxingだが、ユーザーを獲得できるだろうか。

個人 ライドシェア (顺风车)とは?

HelloChuxingが開始した「個人ライドシェア(顺风车:shùnfēngchē )」はタクシーの配車とは異なり、ドライバーと同じ目的地(もしくは近い目的地)に行きたい乗客がアプリから車を探し相乗りできるというサービスだ。サラリーマンなどが副業で通勤の際に利用客を乗せるという使い方が代表的で、タクシー配車に比べて低料金なのが特徴だ。タクシー配車中国最大手の「DidiChuxing(滴滴出行)」は2018年に個人ライドシェアで乗客殺害事件が発生し、以降サービスを停止している。個人ライドシェアとは別に「個人タクシー(快车:kuàichē)」も中国ではよく利用されているが、これは自家用車を利用したタクシーでアプリから登録すれば一般人でも利用客を乗せることができる。アメリカのUBERや東南アジアのGrabなども個人タクシーが一般的だ。

100万人が運転手登録

HelloChuxingはシェアリング自転車を運営する「HelloBike(哈啰单车:hāluō dānchē )」から2018年9月に社名を変更し、タクシー配車サービスを開始していた。また12月にはアリババのアントフィナンシャルから40億元近く(約640億円)の資金調達を成功させており、12月後半から始めたドライバーの募集では20日間で100万人以上が登録した。

HelloChuxingは安全性に配慮

DidiChuxingの事件以降、安全性が問題視されている個人ライドシェアだが、HelloChuxingの責任者によればHelloChuxingの個人ライドシェアは安全保障に関して厳しい規定を設けており、ドライバーの複数審査や仮想電話番号の導入、乗客とドライバー双方に対する無料の医療保険などを用意している。ドライバーと乗客、どちらも身分証による実名認証が義務付けられていることも特徴だ(DidiChuxingで事件が起こった当時は実名認証の必要が無かった)。また、ドライバーの管理システムはドライバーの信用度、審査の点数と連動しており、配車を受ける優先度などに影響するという。

春節需要でユーザー獲得なるか

HelloChuxingは1月25日から2月4日まで「春運シェアリングキャンペーン」を行なっている(春運は春節前後の期間中に交通量が多くなる現象)。春節前後は学生や労働者の帰省により高速鉄道や飛行機などが混雑するため、個人ライドシェアを利用して快適に帰省しようというキャンペーンで、ライドシェアで都市を跨ぐことも可能になる。春節の帰省ラッシュ前に個人ライドシェアをリリースしたHelloChuxingだが、ユーザーを獲得できるだろうか。最大手のライバルDidiChuxingとの争いにも注目だ。

source:https://bit.ly/2TdHTqS