【最新版】複雑すぎる中国のビザを解説

今回は、2017年4月から中国全土で実施されている外国人就労者のランク(注1)分けによって、複雑化した中国のビザ情報をまとめました。
日本人が15日以上中国に滞在する場合、ビザの申請が必要です。中国へのインターン、出張、就労の際に、どのビザが必要なのか確認しておく必要があります。

中国のビザの種類は、滞在が商業目的なのか非商用目的なのかどうかがポイントです。
商業目的で滞在する場合について、就労に関わるビザはZビザ、Mビザの2種類あります。

  • Zビザ・・・就労向けのビザです。就職やインターン、アルバイトなど金銭的報酬が発生する場合にZビザの申請が必要になります。Zビザは、ランク分けの対象となっており年齢、年収、学歴など9つの項目によって点数化されます。120点満点でA、B、Cの3つのランクに分けられ、Cランクに分類されると就労許可がおりない可能性があります。申請の際には、中国での就業許可証の申請と日本での就労ビザの申請、中国入国後に就業証と居留許可証の申請が必要になり、手続きが完了すると1年間の滞在が可能になります。Zビザの滞在可能期間は1年ですが、90日以下の短期就労の際にも目的に応じて申請が必要になります。かつての専門人材向けのRビザは、2017年4月からZビザと統一されました。
  • Mビザ・・・商業貿易活動向けのビザです。日本での申請の他に、中国の貿易相手方が発行する招聘状と活動書類等が必要です。出入国が1度しかできないシングルビザ、2回まで可能なダブルビザ、複数回可能なマルチプルビザなどがあります。申請者の内容によってビザ発給の可否、有効期限、滞在期間、入境回数が決定されます。滞在期間は30日間や90日間が代表的です。

商業目的以外で滞在する場合のビザは5種類あります。

  • Fビザ・・・訪問、研修、視察、交流向けのビザです。申請には中国の関係機関、関係者が発行する招聘状等が必要です。内容によってビザ発給の可否、有効期限、滞在期間、入境回数が決定されます。
  • Xビザ・・・留学向けのビザです。180日以上の長期滞在の際はX1ビザ、180日以下の短期滞在の際はX2ビザです。申請時に留学先の学校が発行する通知書等が必要です。
  • Lビザ・・・観光向けのビザです。申請には、往復飛行機チケット、ホテル予約表、日程に関する書類、或いは中国国内の関係機関、関係者発行の招聘状が必要です。
  • Sビザ・・・駐在員や留学者の家族向けのビザです。滞在が180日以上でS1、180日以下でS2ビザになります。申請者と滞在者の情報を記した招聘状と親族関係を証明する書類が必要です。滞在者の方と同時申請する際と、中国赴任後に申請する場合では申請方法が異なるのでご注意ください。
  • Qビザ・・・中国在住の中国人親族家族向けのビザです。出入国が1度しかできないシングルビザ、2回まで可能なダブルビザ、複数回可能なマルチビザがあります。申請内容によって、ビザ発給の可否、有効期限、滞在期間、入境回数が決定されます。
 種類目的特徴必要書類期間
商用目的Z就労、商業ランク分けあり就業許可証1年
M商業貿易活動複数種類あり招聘状30日~
非商用目的F訪問、研修、視察、交流ボランティアなども含まれる招聘状申請内容によって決定
X留学短期、長期の2種類通知書180日以下と1年
L観光短期、長期の2種類eチケット、予約票30日と90日
S駐在員や留学者の家族滞在者と同時申請時は別のビザ招聘状180日以下と1年
Q中国在住の中国人親族家族複数種類あり親族の国籍証明180日以下と1年

以上が中国で滞在する際に必要な代表的なビザになります。他にもトランジットビザや乗務員ビザ、定住ビザなどがあります。

なお2016年以降、中国大使館ではビザの発行を行なっておらず、ビザ申請には中国ビザ申請センターや、旅行代理店や代行業者を通して申請する必要があります。(注2)
中国ビザ取得に関する詳細や最新情報は法律改正や新規定により更新される可能性がありますので
中国大使館ビザ申請センターの最新情報を確認してください。

 

※注1:中国が外国人就労者をランク付けへ
https://www.dir.co.jp/research/report/overseas/china/20161125_011441.html

※注2:中国大使館における一般旅券の査証および認証の直接申請中止についてのお知らせhttp://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/hzqzyw/t1402726.htm

※ビザの種類と条件
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/hzqzyw/t1071920.htm