中国の大学生消費レポート【スマートフォン編】

大学生のスマホ 消費レポート

前回に引き続き、中国の大学生の消費について紹介する。第2部では大学生の高額消費の対象「スマートフォン」に焦点を当てる。日本ではiPhoneが人気だが、中国ではどういったブランドがどのように購入されているのだろうか。今回も中国のリサーチ会社艾瑞咨询(アイリサーチ)の『中国大学生洞察レポート』から中国の大学生のスマートフォン購入事情を見ていく。

機種変更は14ヶ月に1回

グラフは大学生のスマートフォンの利用期間だ。大学一年生は平均で9ヶ月に1回、大二は13ヶ月に1回、大三は15ヶ月に1回、大四は17ヶ月に1回新機種を購入しており、全体では14ヶ月に1回機種変更をしている。中国では日本と異なり2年契約のようなシステムではなく、端末の価格も低めであることから、日本に比べて頻繁に機種変更が行われているのだろう。

オンラインでの購入が60%

スマートフォンの購入ルートを見てみると京東(JD)が23.9%、量販店のスマートフォン売場が22.1%、代理店17.9%、淘宝(Taobao)が13.0%、各ブランドの公式サイトが11.3%、天猫(Tmall)が6.1%、その他5.8%という結果だった。オンラインでの購入がショップなどオフラインの購入を上回っている。中でもEC2番手の京東(JD)がスマートフォンの購入では最も人気であった。スマートフォンの品揃えや価格、品質に関しては京東(JD)が優勢と言えるだろう。

平均購入価格は4.6万円

続いて、気になるスマートフォンの端末購入価格をみていく。グラフは性別、学年、都市ごとの購入平均価格だ。上海や北京などの1級都市の価格が最も高く3365.6元(約55000円)、学年別では大三が最も高く2903.1元(約47000円)、男女別では男子が2937.9元(約48000円)と女子を上回った。全体の平均が2836.3元(約46000円)という結果だった。大四の購入価格が学年別で最も低いのはインターンや卒業旅行などで他の出費がかさむからだろうか。

男子はCPU、女子はカメラに注目

スマートフォン購入時に注目するポイントは、男女で違いがあった。男子はCPUが76.1%でトップ、ストレージが72.2%だった。女子はストレージが84.97%でトップ、見た目が68.27%、カメラが63.64%と続いた。女子の注目ポイントには男子にはランクインしていないカメラが入っている。写真をたくさん撮る傾向があるためストレージの量にも注目するのだろう。

高学年になるとiPhone、Meizuが増加

最後は学年ごとのスマートフォンのブランドだ。大学一、二年時はVIVOやOPPO、HUAWEIなどのシェアが高いが学年が上がるに伴い、iPhone、Meizuのシェアが上がっている。日本の調査では大学生の60%強がiPhoneを利用しているというデータがあるが中国では60~70%の大学生が国内ブランドの機種を利用していた。大四時はVIVO、OPPO、HUAWEI、Xiaomiのシェアがほぼ等しくなっており、今後も中国4大スマートフォンメーカーは混戦になるだろう。

 

第2部では、中国の大学生のスマートフォン購入事情についてみてきた。購入頻度や購入ルートなど、多くの点において日本の大学生とは異なる消費傾向が見られた。かわいい自撮りが撮れる機種やTiktokなどのショートムービー撮影に優れた機種も登場しており、今後の流行によってスマートフォンの購入事情にまた変化が生まれるだろう。

 

 

source:http://www.iresearch.com.cn/Detail/report?id=3262&isfree=0