中国アプリランキング リリース最多はテンセント
米調査会社センサータワー(Sensor Tower)の調査によると、テンセント(Tencent)は中国App Storeにおいて、2017年で最もアプリをリリースした会社であることが明らかになった。テンセントがリリースしたアプリは合計71個。テンセントに次いで多かったのは、NetEaseの68個で、第3位は1ko1.comの44個だった。
リリース数のTOP10のうち、テンセントとNetEaseを除く8社には、独立系の開発チームやゲーム会社、医療科学技術企業などが名を連ねており、中国市場に向けてリリースしたアプリは、各社20~40個ほどであった。
最も開発されたのはゲーム
昨年のテンセントによるアプリ71個のうち、44個(62%)がゲームアプリで、次にツール系アプリが10個(14%)であった。また、NetEaseによるアプリ68個でも、43個(63%)がゲームアプリで、 次にツール系アプリが9個。そのうちの7つは、全てゲームアプリのアシスタントおよびアクセラレータ型のツールアプリであった。昨年の中国のアプリダウンロードランキングおよび課金ランキングTOP3は、すべてゲームアプリであるので、この結果は当然と言えよう。
昨年の3位の1ko1.comは、小学生向けの数学学習アプリを中心に44個のアプリをリリース。しかし、現時点ではアプリ内課金による収益を実現できているアプリはないようだ。
アプリは年末が正念場
リリースの時期をみると、年末がピークで最も競争が激しい。NetEaseは、昨年11月に大人気バトルロワイヤルゲーム「荒野行动」や動画配信など、合計15個のアプリをリリースしていた。それに対抗するように、テンセントは、12月にゲーム、ツール、エンターテイメントなど合計11個のアプリをリリース。両社とも1年でもっともリリースした時期であった。