人材業界のTikTok?ショートムービーで就活できるアプリ「録職」が登場

中国で就職活動とショートムービーをミックスさせたサービスが登場した。深センにある人材会社がリリースした「录职(lù zhí :録職)」は求職者が履歴書代わりにショートムービーを提出することで採用活動を行なう。文字だけの履歴書に比べて動画では話し方や撮影方法などにより、多角的にアピールすることが可能だ。6億人がショートムービーを利用している中国で就職活動に新たな潮流が生まれるかもしれない。

ショートムービー で就職活動?

中国ではTikTok(抖音)やKwai(快手)などショートムービーが大人気だ。中でも最も人気のTikTokは2018年10月の中国国内DAUが2億人、MAUが4億人を超えるなど破竹の勢いでユーザーを増やしている。このショートムービー流行にのろうと各社が競うようにECやニュース、SNSアプリなどにショートムービー機能を加えたアプリをリリースしている。そんな中で、就職活動とショートムービーをミックスさせたサービスも登場した。深センにある人材会社「巨蛇人力资源有限公司」がリリースした「录职(lù zhí :録職)」では求職者が履歴書代わりにショートムービーを提出することで採用活動を行なう。文字だけの履歴書に比べてショートムービーであれば声や話し方、動画の編集や撮影センスなどからより多角的にアピールすることができるというわけだ。

ライバルのムービーを見ることで課題解決

「録職」では求職者だけでなく企業側も募集要項や会社案内のショートムービーをアップロードできる。求職者はムービーから企業の会社環境や雰囲気などを知ることができる。また気になった企業のムービーをお気に入り登録やシェアしたり、他の求職者がどのようなムービーをアップロードしているかを閲覧することも可能だ。他の求職者のムービーを見ることでライバルのレベルや自分に何が足りていないのかを知れるのだ。これまでの就職活動では自分が落ちた理由がわからなかったり、履歴書を企業に見てもらえないという課題があったが、ショートムービーにすることで課題を分析しやすくなるだろう。就職活動とショートムービーを組み合わせることで優秀な求職者は企業に見つけられやすくなり、企業は会社とマッチしそうな求職者を見つけやすくなる。収入はアプリ上の広告とマッチングした際の手数料などだ。

ショートムービー は履歴書の上位互換に

創業者の孫東旭(sūn dōngxù )は「多くの会社が採用活動を行なう際に履歴書以外にも条件を設けている。ムービーを利用することで企業側は応募者の独創的な考えや履歴書からは測ることができない能力を見ることができる。ショートムービーは履歴書の上位互換と言えるだろう。」と述べている。日本でも就職活動の際に自己PRムービーを撮影して提出する企業が増えてきているが、それと近いイメージだ。「録職」はターゲットを1985年生まれ以降の若い世代に設定している。特に90年代生まれのミレニアル世代や95年以降生まれのZ世代はショートムービーネイティブ世代であり、ムービーを撮って就職活動をすることにも抵抗が少なそうだ。6億人がショートムービーを利用している中国で就職活動に新たな潮流が生まれるかもしれない。

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