中国のO2O大手 Meituan が「Mobike」 買収

Meituan シェアサイクルのMobike 買収 へ

 多数の中国メディアによると、中国のO2Oサービス大手の「Meituan-Dianping(美団-大衆点評)」が、シェアサイクル大手のMobikeを買収した。推定買収額は27億米ドル(約2850億円)と報道されており、そのうち35%はMeituanの株式、残り65%は現金で支払われる。MeituanのCEO王兴(Wang Xing)の公開書簡によると、Mobikeブランドは維持し、独立した事業体となるようだ。なお、Mobikeの経営陣は続投となる。

 MeituanとMobike、両社の関係は良好だ。2016年、MeituanのCEO王兴は、個人名義でMobikeの資金調達に参加していた。2018年1月、Mobikeが、10億米ドル(1065億円)以上を調達したラウンドのリードインベスターは、Meituanだった。

 

Meituan 買収 の狙いは?

 今回の買収の目的は、Meituanのライドシェア市場全体におけるシェア獲得だと言われている。Meituanは以前、配車サービスに参入し、Didiから市場シェアを奪っている。Meituanの野望は、配車サービスやシェアサイクルを含め、ライドシェアサービス市場を席巻することだ。今回のMobike買収によって、Meituanが及ぼす市場への影響力は、さらに大きくなった。

 配車サービスの競合であるDidiは、シェアサイクル分野では、既に「ofo」に出資をしている。Meituanがライドシェア市場全体のシェアを拡大するには、少なくとも1つ以上のシェアサイクル事業を獲得する必要があった。その点で、Mobikeは唯一かつ最良の候補だったのだ。

 

Mobike 買収 は Meituan が適任か

 MeituanとDidiの対決は、視点を変えれば、アリババとテンセントの対決ともいえる。実際に、アリババは、Didiのシェアバイク分野への進出を後押ししている。一方のテンセントも、過去にMeituanとMobikeの両社に巨額の出資をしている。テンセントは、Mobikeは事業として未だ黒字化できていないが、Meituanの既存事業とのシナジーを期待しているのかもしれない。今回の買収は、背後で援護するアリババとテンセントの代理戦争のひとつだという見方もされているようだ。