中国の不動産賃貸プラットフォーム「自如(Ziroom)」 業界最高額の692億円調達

中国の不動産賃貸プラットフォーム「ヅゥルゥー(自如:ziroom)」がAラウンドで40億人民元(約692億円)の資金調達に成功した。調達額はこれまでの該当分野において最高額であった。

今回のラウンドのリードインベスターであるウォーバーグ・ピンカス(Warburg Pincus)、セコイア・キャピタル・チャイナ(Sequoia Capital China)、テンセント(Tencent)をはじめ、华晟、融创中国(Sunac China)、泛大西洋投资(General Atlantic)、源码资本(Source Code Capital)、海峡、新希望(New Hope Group)も参加した。

「ヅゥルゥー」は、もともと链家(Lianjia)傘下のO2Oレンタルプラットフォームとして2011年10月に設立され、2016年に独立した。主な事業内容は、不動産の運用および管理の代行サービスである。統一されたインテリアや家電の設置、賃貸、清掃、メンテナンス、引っ越しなど、不動産にまつわる様々なサービスを提供している。現在、ユーザーの生活や住宅ニーズの変化に応じて、長期賃貸だけでなく、民泊物件も徐々に取り扱っている。

 

2017年末現在、北京、上海、深センなど、9つの都市でサービスを展開している。管理物件は、20万人以上のオーナーが所有する物件が50万件以上あり、ユーザー数はサービス累計で120万人、金額でいえば6000億人民元(約10.4兆円)以上の資産を管理していることになる。

特筆すべき点は、約半数のオーナーやユーザーが、友人の紹介によって「ヅゥルゥー」を利用している点だ。これによって、「ヅゥルゥー」は容易に新しい都市へ事業を拡大することができている。その証拠に、杭州に進出した際は、ユーザー数がひと月で1000人以上を記録した。このように、「ヅゥルゥー」は長期賃貸でのアパート市場において強いブランド力を持っている。

CEOの熊林(Xiong Lin)はこう述べている。
「基本的に、住宅の品質はハード面で決まるとされている。このような従来の不動産事業とは異なり、我々のアセットマネジメントでは管理と運用に力を入れている。しかし、巨大なチームをマネジメントすることは難しく、サービスの品質を保つことも困難だ。

現在、「ヅゥルゥー」のチームは7000人以上の規模で、そのほとんどが管理人である。その管理人に対して厳しい要求がなされている。大学以上の学位はもちろん、地元のゼネラルマネージャーによるインタビューにも応えなけらばならない。さらに、さまざまな部門間の異動を経験する必要があるのだ。「ヅゥルゥー」は管理人のキャリアプランを開発していきながら、彼ら自身が管理人という仕事に価値を感じるようなサービスを目指している。

今回調達した資金は、中国全土への展開、製品のアップグレード、ライフサービスの最適化、科学技術への投資、人材育成にあてる予定だ。