アリババ 傘下2社を合併!フードデリバリー最大手Meituanと全面対決へ

アリババ 事業合併でシナジー効果狙う

10月12日アリババグループは傘下のフードデリバリー「饿了么(Ele.me:ウーラマ)」と地元密着型のライフスタイルコマース「口碑(koubei:コウベイ)」のサービスを合併させ、より広範囲にわたる生活プラットフォームを築くと発表した。この合併によって、フードデリバリー業界1位の美团(Meituan)との全面対決が予想される。

口碑(コウベイ)とは?

コウベイは2015年6月にO2O進出を目的に、アリババとモバイル決済のAnt Financialが60億人民元(1000億円)を出資して設立した。サービス形態は日本の「ぐるなび」に近い。コウベイのサイトやアプリで、提携する飲食店の検索と予約ができる。さらに、コウベイはデリバリーやカラオケ、映画館などの娯楽施設の予約もできるのだ。現在、中国国内200の都市と12の国に普及している。

激化するフードデリバリー業界

中国ではここ数年、O2Oのフードデリバリーサービスが発達してきており、アプリで注文するだけで登録された場所にドライバーが配達してくれる。
フードデリバリー業界の最大手が美团(Meituan)だ。Trustdate移动大数据监测によると、2018年第1四半期のフードデリバリーサービス市場において、Meituanが54%を占めている。それに対して、ウーラマは第2位で35%とMeituanとの差は大きい。ウーラマの2018年第2四半期の売上高は、26.12億人民元(420億円)だった。一方、2018年上半期のMeituanの売上高は263.5億人民元(4270億円)で、そのうちフードデリバリーサービスの売上高は160億人民元(2600億円)に達する。地域に密着したサービスを提供するコウベイとの合併によって、相乗効果を生み出すことが期待されるが、美团との差を埋めることは簡単ではなさそうだ。

アリババ
饿了么(Ele.me:ウーラマ)と美团(Meituan)

アリババ の勝算

しかし、長期的にはウーラマがMeituanを追い越し、業界1位に躍り出ると予想されている。事実、アリババグループの発表後にMeituanの株価に直接影響が出た。今回のアリババグループの発表を受けて、Meituanの株価は8%下落し上場以来最低価格を更新した。

Meituanはフードデリバリーサービス企業として今の地位を築いてきた。さらに、旅行サービスや飲食リテール化の分野に事業を展開し、生活プラットフォームの範囲を拡大してきた。しかし、フードデリバリーサービスと旅行サービス以外の事業は苦戦しており、いまだ初期段階にいる。

ウーラマとMeituanの差が如実に見て取れる数字は取引量だ。コウベイの1日の取引量は3000万件、ウーラマの取引量は1200万件。単純計算でも、今後の取引量が4000万件を超えるのは明らかである。一方、Meituanの財務諸表によると、フードデリバリーサービスの1日の取引量は1500万件と、ウーラマとコウベイ合併後の新会社の3分の1程度にとどまることになる。

今回のアリババグループ傘下2社の合併は、Meituanに対する宣戦布告となった。中国のフードデリバリー市場の覇権を握るのはどちらになるのか今後も注目していきたい。

 

app download:
コウベイ(https://www.koubei.com/app
ウーラマ(https://www.ele.me/home/

source:
https://www.pencilnews.cn/p/21996.html?from=relevant_article