中国伝統品 ECの「ドンジャ」18.4億円調達

中国伝統品 のECプラットフォーム「ドンジャ(东家)」は、Bラウンドにて1.1億人民元(18.4億円)の資金調達に成功した。今回のリードインベスターである海纳亚洲(SIG)のほかに、复兴集团(FUSON)も参加した

 

 

中国伝統品 EC「ドンジャ」とは?

 「ドンジャ」とは、伝統文化の伝承を目的として2015年5月に正式にリリースされた、職人のための電子商取引プラットフォームだ。取り扱う商品は、紅茶、ジュエリー、衣類、家具、食品など多岐にわたる。ユーザーは、プラットフォーム上の職人と交流でき、職人や作品のストーリーや文化について学び、工芸品を購入することができる。
 現在、工芸品のSKU(Stock Keeping Unit)は15万を超え、1ヶ月間の総流通額は約1億人民元(約17億円)、平均客単価は2000人民元(3.3万円)となっている。

 

「ドンジャ」の職人への取り組み

 現在、「ドンジャ」には5000人以上の職人が登録しており、そのうち65%以上が1980~1990年代出身の比較的若い世代だ。ネット上での取引に慣れていない職人は、同社のマネージャーから使い方や売り方のアドバイスを貰える体制になっているので、初めてでも安心して登録できる。
 「ドンジャ」では今年から、セラミックス、玉石、お茶などの伝統産業で使用する原料の産地に、専門マネージャーを設置し、まだ取り扱っていない伝統品やその職人の探索・発見に努めていくとしている。

 

ユーザーと職人の交流を促進

 「ドンジャ」のプラットフォームには、ECだけでなく、ユーザーと職人の交流を促進する機能が盛り込まれている。職人はプラットフォーム上でコンテンツを発信でき、ユーザーはその投稿を読んだり、コメントすることで交流が可能なのだ。今後、Weibo、WeChat、TikTokなどのチャネルでも、コンテンツを配信できるようにしていく予定だ。

 さらに、オフラインでの交流にも力をいれていく方針で、現在、博物館との連携をすすめているようだ。たとえば、博物館で職人が展示会を開催したとする。これまでは、職人が示品を「ドンジャ」のプラットフォーム上でコンテンツ配信したり、ECで取引することが主であった。「ドンジャ」が博物館と連携すれば、博物館内に「ドンジャ」ショップを設置でき、職人とユーザーの直接的な交流を促すことが期待できる。

 

 以前から、電子商取引プラットフォームとして、ライブコマースやオークション、クラウドファンディングなどに取り組んできた。ユーザーと職人の繋がりを深めるために、今後も新しい取引形態を引き続き導入していくとしている。今回調達した資金は、チームビルディング、マーケティング、コンテンツ配信のチャネル構築に使用する予定だ。