中国の児童向け読み聞かせアプリ「Kaishu Story」が26.3億円の調達に成功

中国の児童向け読み聞かせアプリ「Kaishu Story(凯叔讲故事)」がB+ラウンドで1.56億人民元(26.3億円)の資金調達に成功した。今回のラウンドのリードインベスターである微影资本(We Capital)正心谷创投(Loyal Valley Innovation Capital)、上海坤言投资をはじめ、挚信资本と前海母基金も参加した。今回が4度目の資金調達であり、これまで会社設立から3年間で2.6億人民元(43.8億円)以上の調達に成功していた。

 

KAISHU STORYとは?

「Kaishu Story」は、2014年4月にCCTVの元MC王凯氏によって設立された。西遊記などの歴史物や童話、寓話など中国の物語を読み聞かせしてくれるサービスだ。
これらの物語は、毎日1話ずつ更新され、Wechatの公式アカウントまたはアプリから聴くことができる。これまでに4000以上の物語を1400万以上のユーザーが視聴しており、再生回数は19億回に及ぶ。平均するとユーザー1人あたり毎日1時間ほど、物語を聴いていることになる。

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大人向けのサービス展開も

物語の配信アプリだけでなく、ECで商品(おもちゃ、書籍、マタニティ商品)を販売しており、特に読み聞かせ用スマートスピーカーは、人型の持ち運びサイズのスピーカーで子供が使う安心設計になっている人気商品である。
実は、子供向けだけでなく「Kaishu Story」は大人向けサービスも展開している。たとえば、「パパママトレーニングキャンプ」では、子どもの心理や健康、学習などに関するカリキュラムが組まれ、専門講師が指導してくれるサービスだ。ママ向けのカリキュラムでは、これまでに1435万人が受講している。こうしたサービス領域の拡大に伴い、「Kaishu Story」の収益は、2016年下半期の6000万人民元(10億円)から2017年では2億人民元(33.7億円)に増加した。

 

今後、オフラインでの販売に力を入れ、中国国内の有名なマタニティのブランドや流通業者と協力体制を築くとしている。さらに、配信している物語やコンテンツを中国の幼稚園に取り入れてもらう予定だ。