中国アイドル元年!ファンが育てる中国のアイドル

中国アイドル 元年:VCの投資

中国のアイドル市場が盛り上がりをみせています。中国のVCファンド「パンダファンド(熊猫資金)」は2018年1月、芸能事務所などを経営する「上海原際画文化伝媒有限公司(上海原际画文化传媒有限公司)」に数十億円の出資をしました。
パンダファンドのパートナーを務める毛聖博(毛圣博)は「中国のアイドル市場におけるファンは日韓のファンを合計した数よりも多く、管理体制を整えコンテンツの質をあげることで日本のジャニーズ事務所をも超える芸能事務所が中国で生まれるでしょう。」と述べています。2018年がアイドル元年になるといわれている中国のアイドル市場を紹介します。

16兆円規模の中国アイドル市場

中国の証券会社「中泰証券(Zhongtai Securities)」の調査によると、中国のアイドル市場規模は2020年に16兆円規模になる見込みです。またパンダファンドの試算では会員収入や、コンサート、広告やグッズなどを含めた中国アイドル市場の潜在規模は21兆円、ファンからの収入は16兆円にのぼるとみています。

中国のファンが育てていくアイドル

これまでアジアでアイドルといえば日本と韓国が強く、中国でも大きな人気を誇っていました。しかし、日韓のアイドルにおける育成モデルは異なっています。日本はAKBグループなどにみられるようにファンがアイドルを育てていくモデル、韓国では2~3年のトレーニング期間を経てプロフェッショナルとしてデビューするモデルが主流です。
中国ではファンが育てていくという面では日本と似ていますが、発掘型の傾向が強いといえます。2005年以降に人気を博した「Super Boy(快乐男声)」や「Super Girls(超级女声)」のようなテレビのスター発掘番組に始まり、2018年以降は「Idol Producer(偶像练习生)」や「Produce101(创造101)」などのインターネット番組からアイドルが生まれています。現在のインターネットから人気が出たアイドルには「低年齢」、「才能がある」、「個性や人物設定に特徴がある」、「ファンと一緒に成長していける」という傾向がみられます。2012年にAKB48の姉妹グループとしてデビューした「SNH48」や2013年に平均年齢13.5歳の若さでデビューした「TFboys」やなども若さや一緒に成長していくという点では共通点があり、現在流行しているのも納得できます。

これからのアイドル像

毛聖博は中国のアイドル育成について以下の3点がポイントになると述べています。

  1. 重要なのはコンテンツです。持続的に良質なコンテンツを提供することがアイドル育成につながります。
  2. アイドルとファンの相互成長が必要不可欠です。またトップアイドルになるには早い時期に人気を出させることが重要です。
  3. 新しいファンとのコミュニケーションツールが必要です。AKBグループのような握手会や投票だけでなく、オンラインやライブ配信、AIとも絡めたツールが必要になってきます。

実際に、AIの音声識別と合成の技術をかけ合わせ、アイドルの声をスピーカーに組み込むことで、アイドルと毎日会話ができるようになるシステムを課金性で導入しようというプランも出ています。中国のアイドル市場はオンラインやITとの融合によって無限の可能性を秘めており、日本や韓国とは異なる発展をみせていくでしょう。革新的なコンテンツが登場し、中国全土の心を掴むアイドルが生まれれば、ジャニーズ事務所を超える芸能事務所が生まれるかもしれません。

 

source:https://www.pencilnews.cn/p/20353.html?from=article_list