児童向けオーディオアプリ「口袋故事」5.2億円調達

オーディオアプリ 「口袋故事」資金調達

児童向けのオーディオアプリ 「コウダイグゥーシィー(口袋故事:kǒudai gùshi) 」は、Bラウンドで3000万人民元(5.2億円)の資金調達を完了した。 今回のリードインベスタは七海资本(Seven Seas Partners)だ。 調達した資金は、主に中国国外の児童文学の導入、著作権の管理、マーケティング、プロモーション、チームビルディングに使用される。

 

オーディオアプリ 「口袋故事」とは

 「口袋故事」は2011年に設立された。12歳未満の児童向けに、童話や童謡、音楽、科学の知識などのオーディオコンテンツを提供するアプリだ。「口袋」とは「ポケット」の意味で、「故事」は「物語」既に「口袋故事」は、テンセント(Tencent)、シャオミ(Xiaomi)、Tモール、JD、バイドゥ(Baidu)の児童向けコンテンツのパートナーとなっているようだ。

オーディオアプリ

 

児童向けアプリの工夫

 2013年から、「口袋故事」は自社オリジナルのコンテンツも配信している。現在、10万以上のオーディオコンテンツがあり、児童向けコンテンツ市場の約80%を占めている。「口袋故事」による配信は、1人の読み手が読み聞かせするのではなく、複数の声優が決められた役を演じている。よりリアルで飽きさせない工夫がなされているのだ。

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 現在、「口袋故事」のアプリ上には、1万SKU以上の有料コンテンツがあり、課金率は全ユーザーの5%ほど。ユーザーの課金インセンティブを増やすため、有料コンテンツの割合も徐々に増やしている。現在、連携している出版社、吹き替え制作企業、作家の数は、合計100以上。アプリ上のコンテンツのうち、約50%がオリジナルコンテンツで、500部以上の知的財産権を所有している。コンテンツは、児童が就寝時に聴くものが多く、トラフィックのピークは20〜23時ごろだ。

 

「口袋故事」の収益モデル

 「口袋故事」では、過去7年間の登録ユーザー3000万人分の児童の読書履歴や人気コンテンツなどの蓄積データを、出版社や塾、学校に提供している。現在、アプリは約50万DAUで、ユーザーの課金が主な収入源だ。課金方法は2パターン。30人民元/月(520円)・360人民元/年(6230円)の会費を支払うか、もしくは1回ごとに購入する(数百円~)ことも可能だ。

 

今回のリードインベスターであるSeven Seas Partnersの協力もあり、「口袋故事」のコンテンツは、テンセントのスマートスピーカー「Tingting(听听)」にも収録されている。