アリババ フードデリバリーの「Ele.me」を買収

アリババ フードデリバリー「Ele.me」を買収

 4月2日、アリババグループ(Alibaba Group)およびアント・ファイナンシャル(蚂蚁金服)が中国のフードデリバリーサービス大手「Ele.me(饿了么)」を95億ドル(1兆円)で買収した。「Ele.me」は、これでアリババの完全子会社となった。中国インターネット業界において史上最大規模の買収と言われている。

 「Ele.me」は2008年に上海で設立されたデリバリーサービスだ。現在までに、中国全土の2000都市に拡大しており、130万のレストラン、2.6億人のユーザーが登録している。

 

アリババ 新たに物流インフラを獲得

 アリババは、今回買収した「Ele.me」のブランド名はそのまま継続させ、独立した運営体制にすると強調した。また、「Ele.me」のパートナーや登録している店舗は、これまで通り尊重されると強調した。今後、インフラ面や製品、技術、および組織面において、アリババが全力でサポートする方針だ。今回の買収によって、「Ele.me」の創設者兼CEO张旭豪は会長となる。さらに、アリババグループのCEOである张勇の”新リテール戦略特別アシスタント”も兼任し、戦略に関する意思決定のサポート役となるようだ。

 この買収は、アリババグループが、「Ele.me」のフードデリバリーサービスによる巨大配送ネットワークを獲得したことを意味する。アリババグループ傘下における、新しい物流インフラとなるだろう。

 

 アリババは、地域に密着したサービスを拡大したい。今回、その第一歩として、”食”を切り口に「Ele.me」の買収に踏み込んだ。今後は、アリババ傘下の地元密着のライフスタイルコマースを提供する「Koubei(口碑)/コウベイ」とフードデリバリーの「Ele.me」を組み合わせることで、地域密着型サービスをさらに強化する狙いだ。