中国で急成長中のEdTech「ガォトゥージャオユー(高徒教育)」ユーザー継続率90%の秘密

中国のEdTech(教育系テクノロジー)サービス「ガォトゥージャオユー(高徒教育)」がプレラウンドで3000万人民元(5.1億円)の資金調達に成功した。今回のラウンドのリードインベスターは原创資本で、その他に汇众投資も参加した。

「ガォトゥージャオユー」とはライブ配信によるオンライン授業を提供するサービスだ。授業は幼稚園から高等教育までの内容で、1クラス15人以内の少人数制をとっている。
中国の社会問題のひとつに、地方と都心の教育格差問題がある。優秀な教師は、北京や武漢、上海などの大都市に集中しているため、地方に住む子供たちは質の高い一流な教育を受けにくい状況にある。そのため、このサービスは、珠江デルタ地域(中国珠江河口の広州、香港、深圳市、東莞市、マカオを結ぶ三角地帯を中心とする地域)を中心にサービスを展開しているのだ。

こうした地方において、同社の顧客獲得チャネルは主に3つある。
1 、ネットイース(NetEase)およびテンセント(Tencent)などのライブ配信プラットフォーム上での授業
2、自社運営の保護者コミュニティによる宣伝
3、特定の旗艦店で開催するライブ中継による無料体験キャンペーン
上記のうち、保護者コミュニティと無料体験キャンペーンからの顧客獲得率が70%と高い。

現在、学生数は数千人規模に拡大し、料金は1回200人民元(約3400円)、年間1万5000人民元(約25.5万円)となっている。一対一の授業の料金相場とほぼ同じ価格に設定されている。年間売上は数千万人民元(数億円)を突破し、月間成長率も40%増で、事業は黒字化しつつある。

「ガォトゥージャオユー」で特筆すべき点は、ユーザーの継続率だ。サービス継続率は90%以上、退会率は2%未満だという。その理由は主に2つあげられる。

一つ目は、自分のレベルにあった学習ができる点である。学生は入塾時に、オンラインテストと教師面談をおこない、レベルに合ったクラスに振り分けられる。

二つ目は、教育のクオリティが保証されている点だ。教師のクオリティ保証するために、従来よりも1.5〜2倍の報酬を提示し、大都市に点在する優秀な教師を誘致している。現在約1000人の教師が在籍しており、そのうち30%は指導経験が5年以上のベテランで、60%が名門大学の出身である。新しい教師は、6か月間の研修を受けなければ授業を持つことができないという徹底ぶりだ。また、授業のクオリティを高める工夫もされている。授業では標準化された教材を使用し、同社が授業の映像を定期的にチェックすることで、授業のクオリティを保っている。学生がわからないところがあれば、SNSで教師に質問することもできる。

今回調達した資金は、地方教育格差を解決するため、珠江デルタの地方都市への事業拡大と、教育およびマーケティングチームの人材強化に使用する予定だ。