中国車内コンビニのMobile Go(魔急便)がユニコーン・ハンターから資金調達

「Mobile Go(魔急便)」が1250万人民元(2.1億円)資産調達した。今回のエンジェルラウンドには、GSR Ventures(金沙江创投领投)やエンジェル投資家のワン・ガン(王刚)が参加した。次なるシリーズAラウンドが進行中である。

「Mobile Go」は、「北京小桔便利科技发展有限公司(Beijing Xiaoju Bianli Science And Technology DevelopmentCo., Ltd.)」のもと、2017年8月にリリースされた。 創設者のハン・ジェンウェイ(韩振威)は、「ディディ(滴滴出行:Didi Chuxing)」で3年間、事業部のディレクターとして勤務していた経験を持つ人物である。

「Mobile Go」は、配車サービスのドライバー向けの車内コンビニ事業である。商品のラインナップは清涼飲料水、ミネラルウォーター、スナック、日用品、救急用品だ。配車サービスを利用中に、乗客は車内のQRコードで決済し、その場で飲食物を購入することができる。ドライバーは、今のところ「ディディ」に登録していれば、99人民元(約1600円)のデポジットを支払うことで「Mobile Go」のサービスを車内で提供できる。ドライバーは「Mobile Go」から指定された場所で商品を補充し、車内で販売した売上の数%が収入となる。このサービスを利用すれば、ドライバーは乗客の体験価値を向上させつつ、収益を得られるのだ。現在、杭州で試験的運用されている。

オフィス向けのミニ無人コンビニと同様に、車内コンビニは参入コストが低く、初期投資の回収期間が短い上、スケーリングが容易という特徴がある。さらに、物流配送コストはオフィスの無人コンビニのそれよりも低い。その反面、車内では陳列可能な商品アイテム数が少なく、「ディディ」の公開データによると、配車ドライバーは2100万人、市場規模は100億~300億人民元であり、車内コンビニ市場は巨大とはいえない。

元々、アメリカでは、UberとLyftと提携している「Cargo」がサービスを展開しており、実は「Mobile Go」はこのサービスモデルの先駆者ではない。中国では深圳発の「GOGO车吧(チェーバー)」のほうがサービス開始時期は早い。

今回の「Mobile Go」の調達は非常に注目を集めた。なぜなら、ユニコーン・ハンターの異名を持つGSR Ventures(金沙江创投领投)のジュ・シャオフー(朱啸虎)と、有名エンジェル投資家ワン・ガン(王刚)が投資しているからだ。配車サービス大手の「ディディ、シェアサイクル大手の 「ofo」は、どちらも彼らが過去に共同投資している。

今回のユニコーンハンターによる投資で、車内コンビニは次の新たな戦場になるのか。今後に注目だ。