Googleが中国にAI開発センターを開設。中国が世界をリードか。

写真:2017中国计算机大会でのリー・フェイフェイ氏

上海で開催されたグーグル・デベロッパー・カンファレンス(2017谷歌开发者大会)にて、グーグルは、AI・機械学習研究のための「グーグル AI チャイナ センター(Google AI China Center:谷歌AI中国中心)」を中国に開設すると正式に発表した。

中心となって率いているのは「Google Cloud」のAI・ML(機械学習)チーフサイエンティストであるリー・フェイフェイ(李飞飞)だ。リーは、AI中国センターでは、基礎的なAI研究に重点を置いて、活気ある中国AI研究コミュニティと協力していきたい。グーグルの研究者が研究成果を発表するだけでなく、中国政府との協力関係を築いて、多くの学生や研究者がAIや機械学習を学ぶための支援ができることを期待している」と語っている。

グーグル AI チャイナ センターでは、すでに世界的に優秀なAI研究者の一部が集結している。Googleの既存AI研究グループである「Google Cloud」と「Google Brain」、機械学習に用いるソフトウェアライブラリである「TensorFlow(テンソルフロー)」チーム、そして中国の現地チームとも連携していく予定だ。

今回のカンファレンスで、リーは、研究コンペのImageNet Challenge、Kaggle、AAAI(アメリカ人工知能学会)における論文出版数を引き合いにだして、AI研究における中国の成果を讃えた。

AI界隈で注目されているImageNet Challengeでは、ここ3年中国のチームが優勝している。また、世界最大のデータサイエンスおよび機械学習開発者プラットフォームであるKaggleにおいて、中国の開発者数が世界で3番目多い。さらに、中国はAIに関する学術研究においても大きな成果を上げている。 2015年にはAAAIで138件の論文が発表され、 AI関連の学術誌の上位100誌における論文のうち43%に中国人研究者が含まれている。今年のAAAIの開催期間は、中国の旧正月との衝突を考慮して調整されていたようだ。

リーは「中国はすでに、AIの基礎研究、起業、産業開発、政府による支援といった面で、世界の最前線に立っている」と述べた。

グーグルによる AI中国センターの設立は、グーグルが人工知能技術の研究開発拠点を通じて中国に戻ってくることを意味している。今回のAIセンターの設立によって、中国のAI産業にさらなる発展と変化をもたらすことが予想される。