香港発クラウドストレージサービスのボックスフル(Boxful 寶易存)が20億円調達。自社物流で差別化図る

香港デマンドストレージサービスボックスフル(Boxful 寶易存)」がシモン不動産(世茂房地产)、シュイオンランド(瑞安房地产)、ナンフォングループ(南丰集团)から、14億香港ドル(約1800万米ドル:20億円)資金調達した。

ボックスフル」は、2014年10月に設立された。住宅の収納スペースの限界に対処するためにパーソナライズされたストレージサービスである。

ユーザーがサイト上で予約すると、指定した住所にボックスフル」の専用ボックスが送られてくる。アイテムをそのボックスにいれてピックアップを依頼すれば、温度・湿度が調整された倉庫に収納してくれる。アイテムが必要になった時は、指定された住所に送り返してくれる仕組みだ。利用料は、ピックアップ無料で、ストレージコストは毎月29香港ドルからだ。今のところ香港と台北でサービスが展開されている。

ミニストレージ倉庫事業は徐々に注目を集め始めており、参入企業も多数ある。競合の例としては、「ミニコアラ(迷你考拉仓)」と、「CBDセルフストレージ(中国迷你仓)」だ。「ミニコアラ」は主に不動産企業と連携し、マンションやアパートのような住宅コミュニティに倉庫を設置している。「CBDセルフストレージ」自社でトランクルームを運用している。どちらもユーザーは自分で好きな時に荷物を出し入れできる。

日本のサービスで例えるならば、ボックスフル」は「ミニクラ」や「サマリー」のようなクラウドストレージに近く、「CBDセルフストレージ」は、「キュラーズ」のようなトランクルームに近いといえるだろう。

「ボックスフル」は配送料がかかるが、賃料の安い遠隔地に倉庫を設置することができるので、保管料に優位性がある。他のサービスはユーザー自身で出し入れするため、配送料の面でコスト優位だ。

今回の資金は、中国本土やアジアの他の部分に市場を拡大するために使用する予定だ。CEOのジャン・シューシェン(張勳深)は、来年第1四半期には、香港よりも安い価格で、中国本土でサービスを開始予定だと述べている。